1日遅ければ…おりも政夫が語る「舞台5日前」の盲腸手術

公開日: 更新日:

 切り取った僕の内臓は、両手に山盛りになるほどの量だったみたい。妻と娘は、ビニール袋に入ったそれを目にしたといいます。医師からは「手術があと1日遅れていたら、死んでいた」と言われました。

 虫垂というのは、排泄物のたまり場みたいなものなんですって。人類の進化の過程で、なくても支障がない臓器になっていますけど、なんらかの原因で炎症を起こすと「虫垂炎」となるわけです。いわゆる「盲腸」ってやつです。でも、たかが盲腸、されど盲腸で、僕の場合は盲腸が壊死して小腸と大腸に癒着していたらしいんです。それでも、ピッタリくっついていてくれたから幸いでした。もし破裂していたら、腹膜炎で手術もできなかったかもしれないんです。

■手が震えてコップが掴めない

 痛みは突然でした。去年の9月のことです。6日後に、坂本冬美さんの30周年の特別公演を控え、稽古の真っただ中でした。前日までなにもなかったのに、その日は朝から食欲がなく、稽古場に着くなり差し込むような腹痛がきたんです。「なんだろう」と思いながらも、時代劇だったので扇子でお腹をグッと押すようにして、なんとか耐えました。結局、昼食も取らず、夕方6時に稽古を終えて帰宅し、夕食も取らずに風呂に漬かって8時ごろには床に就きました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード