1日遅ければ…おりも政夫が語る「舞台5日前」の盲腸手術
■先に逝ったメンバーからのメッセージ
僕は63歳で虫垂炎になるまで、ケガはあっても病気はありませんでした。この年で入院、手術を経験したことで、つくづく完治して今まで通りに立ち直れたことへの感謝の気持ちが湧きました。そして、“残された時間”を大事にしたいという思いも強くしました。
入院中は、病室でひたすら時間が経つのを待っていたんですよね。暮れていく新宿の雑踏を眺めていると、ひとり取り残された気がして感慨深かった。フォーリーブス50周年という年に、こうなったことにも意味があったような気がしています。まるで、先に逝った青山孝史と北公次に「おまえはもう少し下で頑張れよ」と言われたような気がして……。
いつまでできるかわかりませんけど、生涯現役が目標です。ひとりでも見てくれる人がいる限り歌って踊るのが僕らの宿命だと思っています。
▽おりも・まさお 1953年、東京都生まれ。67年、4人組男性アイドルグループ「フォーリーブス」でデビューし、人気を博す。78年に解散後はタレント、司会、俳優など幅広く活躍。2002年に再結成するも、09年に青山孝史さん、12年に北公次さんが他界。昨年、結成50周年記念コンサートを江木俊夫さんと2人で開催した。現在、「夢のスター歌謡祭」での司会や各地の舞台出演で多忙な日々を送る。