突然死の危険も 「低カリウム血症」を甘く見てはいけない
①は下痢や嘔吐が続いてカリウムが失われたり、心不全などで利尿薬を服用している場合や、クッシング症候群やアルドステロン症といった副腎皮質の病気、腎臓病によるアシドーシスがある人が該当する。
②は偏った食生活が続いた場合に起こりやすく、ほとんど食べ物を口にしないで酒を飲む人や、高齢でまともに食事をしていない人は要注意。
③は血液がアルカリ性に傾いたり、インスリンが血液中に増えることなどで起こる。
「低カリウム血症を治療するには、原因をはっきりさせ、きちんと対処して改善することが必要です。低カリウム状態は血液検査を受ければわかります。ただ、筋肉痛や筋力低下の症状があるからと整形外科を受診した場合など、カリウム値を無視される可能性もあります」
近年は独居の高齢者が増えていて、カリウムが豊富な野菜をほとんど口にしないなどの偏った食生活を送っているケースもある。おかしいなと感じたら、病院でカリウムの値をチェックしてもらった方がいい。