がん治療を受ける病院はどう選べばいいのか
専業主婦のNさん(55歳)はおりものに血が混じることがあり、近所の婦人科を受診。下腹部のエコー検査で「子宮体がん」が疑われ、手術が必要とのことで大きな病院を2つ提示されました。
両方ともがん診療拠点病院でしたが、A病院はがんだけの専門病院、B病院はがん以外に一般診療も行っている総合病院でした。Nさんの息子さんから相談を受けた私は、Nさんの持病に糖尿病があると聞いてB病院を勧めました。
Nさんは近所の婦人科に診療情報提供書を書いてもらい、B病院の婦人科を訪ねました。子宮体がんの手術を行う予定になりましたが、手術前に悪化している糖尿病の治療が必要だと判断され、結局、B病院の内分泌内科に入院して血糖値をコントロールしてから手術することになりました。
がん治療の病院を選ぶには、まずは診療情報提供書を書いてくれた紹介医が勧める病院が良いと思います。紹介医とがん病院の医師とが知り合いであれば好都合です。しかし、どの病院が良いかについて、紹介医は判断がつかないこともあります。