無理なく始められる “正月脂肪肝”を解消する食事と運動
2つ目は夕食で糖質を取り過ぎないことだ。
「糖質も必要だから取っているわけではなく、糖質中毒になっているから食べるのです。不必要な糖質は脂肪細胞にため込まれて、結果、体重が増えて脂肪肝をつくり出します。これを解消するには夕食だけでいいから糖質を抑える必要があるのです」
ただし、厳しいルールを課す必要はない。夕食は小さめの茶碗に軽くご飯1杯として朝食、昼食は何も制限しない。普段通り何を食べてもよいというメリハリが大切だ。
「3つ目はゆっくり時間をかけて食べること。ゆっくり食べれば太らないし、脂肪肝もできにくい。咀嚼はひと口30回を目指し、食事時間は長くするよう努力します。そのために箸の使い方を変えてひと口の量を少なくするのもいいでしょう」
昔から「箸先五分(約1.5センチ)、長くて一寸(約3センチ)」という。箸は先から1.5~3センチだけを使うようにすればひと口の量が少なくなり、食事時間も長くなる。
運動も可能なら毎日30分以上続けてウオーキングするだけでいい。それを裏付ける筑波大の研究がある。