「認知症カフェ」には専門医が常駐 プログラムも毎回違う

公開日: 更新日:

「勤務医では病院の方針などで、専門的にやりたい診療も限られるので開業したのですが、認知症カフェは以前から始めたいと考えていました。当カフェは区内(昨年5月時点で13カ所)で2番目に古いのですが、認知症専門医が常駐しているのが一番の特徴といえるでしょう」

■早期発見の窓口にも

 認知症カフェには自由に時間を過ごしてもらうことを目的としたタイプのカフェもあるが、同カフェの場合は毎回異なったプログラムを用意している。認知症予防に対したとえば「合唱」「茶道」、昔の楽しい思い出を語り合う「回想療法」、カルタやトランプなどの「脳活性化リハビリ」、認知症の基礎知識を学ぶ「講話」など。そして、一つ一つの何げないプログラムにどのような意味があるのか、認知症患者の家族や一般参加者に説明するようにしているという。

「合唱であれば、患者さんが若いころの時代の曲を歌って昔の快刺激を呼び起こす。マッチ棒パズルであれば、空間認知能力の刺激になります。また、茶道は患者さんにお茶の先生がいるので指導をお願いしているのですが、患者さんに役割を持っていただくとやりがいをもって参加してくれます。日課にしているストレッチ体操を参加者に教える患者さんもいます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動