「認知症カフェ」には専門医が常駐 プログラムも毎回違う
内田院長が認知症カフェを始めて感じたことは、地域に認知症を専門とする医師が少なく、家族が認知症を疑ったときにどこへ相談すればいいのか分からない人が非常に多いことだという。その点、気軽に相談できる認知症カフェは早期発見の窓口にもなっている。
「それに患者さんがデイサービスに行っている間に、介護者の奥さんが息抜きの場として参加されることもあります。他の患者さんと交流することで、認知症に対して客観性をもてるので、家族にとってはとても励みになります」
認知症の進行は止められないが、患者が地域でどう自分らしく生活していけるかが重要。そのためにも認知症カフェを上手に活用してもらいたいという。
▽東京都出身。東京理科大学卒後、2006年旭川医科大学卒。東京慈恵会医科大学病院麻酔科、精神科の医師として初石病院、浅井病院などの勤務を経て、16年に開業。〈所属学会〉日本精神神経学会専門医、日本認知症学会専門医、精神保健指定医など。