ゴルフで突然死 相対危険率はなんとランニングの8倍も
「スポーツ中の急死は、心室性の細動が原因であることが多いですね。心室は、大動脈に血液を送り出すところ。そこが突然、重度の不整脈などによっておかしくなり、血液を送る機能が正常に働かなくなってしまうのです。不整脈を引き起こすのは、急激なストレスによるドキドキ。ゴルフで亡くなる人が多いのは、ティーアップして構えたときやパッティングのときに“失敗するのではないか”“外したくない”とドキドキするからです。ゲートボールも、狙いを定めて打つときに緊張するもの。運動量は少なくても危険はあるのです」
■運動量の少ないゲートボールも心臓にストレス
ゴルフの場合は、寝不足や前夜の酒が残った状態でラウンドすることもめずらしくない。これも心臓にとってはストレスだ。賭けゴルフも、法律的な問題は別にして、オススメできない。
高血圧や糖尿病の持病はもちろん、尿酸値が高いこともリスクファクターといわれている。少なくとも、日頃からまったく運動をしていない人が久しぶりにゴルフをするときは、練習場でボールを打ったり、準備体操で体を動かしたりしてからティーインググラウンドに立つようにした方が賢明だ。