梅宮辰夫さんも大ケガ 高齢者は“段差なし”ほど転びやすい
梅宮辰夫(80)が傘寿と芸能生活60年を祝うディナーショー(1人3万5000円)の会場入りの際、ホテルの玄関で転倒し、額や頬などに30針を縫う大ケガを負った。
それでもショーを開催したことに一部メディアは「これぞプロ魂」と称賛の声をあげているが、梅宮の転倒は介護世帯には他人事ではない。
会場の東京プリンスホテルの玄関エントランス部分の段差はほんの数センチ。通常であれば、つまずいて大ケガするような危険な場所ではない。
しかし、高齢者の転倒の危険性は、むしろ平面の方が高いのだ。
厚労省の「高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査」(2010年)によると、1年間に自宅で転んだことのある人は9.5%。梅宮の年齢である「80~84歳」に限れば、12.9%に跳ね上がる。しかも、転倒場所で最も多かったのは「居間・茶の間・リビング」(20.5%)の平面で、段差のある「玄関・ホール・ポーチ」(17.4%)、「階段」(13.8%)を上回っているのだ。
カーペットが少しめくれているだけで、うっかり転倒することが考えられる。