著者のコラム一覧
若林秀隆医師

リハ栄養、サルコペニア、摂食嚥下障害を特に専門とする。日本リハビリテーション医学会指導医・専門医。

リハビリによる低栄養を避けるポイント

公開日: 更新日:

 リハビリをすると、エネルギーを消費します。何らかの病気や障害を抱えており、手足を動かしにくい状態でリハビリを行っている当事者には、足をわずかの高さ持ち上げ、前に動かすだけでも、かなりの労力を要することがあります。それだけ、消費するエネルギーも多くなります。

 そもそも痩せ形の人では、低栄養をより悪化させます。しっかりした栄養管理のもとにリハビリを行わなければ、エネルギーを消費するばかりで筋肉は付いていかない、むしろ筋肉が落ちていく一方になるからです。

 ただし、言い換えれば、リハ栄養に関わるスタッフの指導のもと、十分に栄養を取っていれば、炎症のない低栄養(病気が関係していない低栄養)においては問題ありません。この場合、食事量自体を増やしたり、タンパク質源の肉や魚を積極的に食べたりして摂取エネルギーを増やします。しかし、痩せ形の人にはそれが難しいことがよくあります。

「そんなに量を食べられない」「1食を増やすと次の食事に差し支える」という人には、3食の合間におやつなどを食べてもらいます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭