著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

父親似の子どもは健康的? 456人調査によるデータを解析

公開日: 更新日:

 父親が積極的に育児へ関わることは、子供の成長に良い面があると考えられます。父親の育児参加が子供にどのような影響を与えるのか。少し変わった視点で検討した研究論文が、健康と医療の経済学に関する国際誌に2017年12月8日付で掲載されました。

 この研究は、両親が未婚で、子供が母親と暮らす715の家庭から得られた456人のデータを解析したものです。

 出生時に父親に似ていた子供255人と、似ていなかった子供201人を比較して、1歳時点での健康状態を比較しています。

 この研究に登録された参加者には健康状態が悪い子供がほとんどいなかったため、評価された子供の健康状態は、0点(悪い/普通/良い)、1点(とても良い)、2点(非常に良い)、の3段階となっています。

 解析の結果、健康状態の平均値は父親に似ている子供で1.55点、父親に似ていない子供で1.40点で、父親似の子供が統計学的にも有意に健康状態が高いことが示されました。また、父親似の子供では、喘息が少なく、病気で病院に行く頻度や救急治療室へ入る頻度が少なく、入院日数が少ないことも示されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭