膵がん5年生存率80%以上を可能にする「4つのポイント」

公開日: 更新日:

(4)急性膵炎

 長期予後を実現させるには、転移を来す前に膵がんを発見するしかない。膵がんは増殖し、転移能を獲得するまでに約7年かかる。

「転移前に診断できる時期が少なくとも2~3年はあります」

 尾道総合病院(広島)の花田敬士医師が、膵がんの早期診断を目指す診断の流れとして考案した「尾道プロジェクト」で明らかになったのは、早期発見につながる病歴や画像所見だ。

「上皮内がん(長期予後が望める膵がん)が発見された患者には、『急性膵炎などの病歴』『画像所見として、分枝拡張、あるいは5ミリ以上の嚢胞、あるいは3ミリ以上の膵管拡張』という特徴が見られました」

 MR胆管膵管撮影では、「限局性の膵管の狭窄」、超音波内視鏡(EUS)では「随伴性膵炎を反映する淡い低エコー領域」が認められた。

■対策■

 ①~④に該当しても、全ての人が膵がんになるわけではない。しかし、自分が膵がんのリスクが高いタイプかどうかを知ることは重要だ。ガイドラインではこれらの危険因子を複数有する人に対して検査を行うことも提案されている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動