ズブ濡れでクーラーは危険 真夏の「低体温症」は命も奪う

公開日: 更新日:

 低体温症は、体温調節機能が完成していない子供や、いつもクーラーの効いた中で生活していて体温調節機能が衰えている女性や高齢者に起こりやすい。

 低体温症で命を落とす可能性が高いのは川での水遊びだ。川は海に比べて浮きにくく、水が冷たい。しかも流れがあるので体温が下がりやすい。川遊びによる水難事故の多くは低体温症が原因だといわれ、警察庁「水難事故」統計によると、17年は1341件の水難事故が発生し、679人の死者・行方不明者を出した。うち子供は31人で、65%以上は川での事故だった。

 低体温症は持病を悪化させるだけでなく、持病が原因で低体温症を招くこともある。とくに気をつけたいのが糖尿病だ。神経障害の合併症が起きている人は、急激な気温低下に合わせて基礎代謝を上げて深部体温を上昇させることが難しい。

 実際、それを証明する研究がある。55歳以下で朝食を抜いた集団を、インスリン治療を行っていて自律神経障害のある群、同じくインスリン治療中だが自律神経障害のない群、健常人群に分け、16度に保たれたカバーオールで45分間全身を包み、深部体温の変化を比べた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が