一流科学雑誌も注目 リハビリ効果アップする初の化合物

公開日: 更新日:

■マウス、カニクイザルの実験では脳卒中リハビリ効果が劇的向上

 これまで脳卒中後の機能回復は、リハビリを行うしか方法がなく、介入する薬がなかった。今回の実験によって、化合物がリハビリ効果を大きく促進する新薬候補となることが証明されたという。

「この化合物は新しい概念の薬剤だと言えます。それはリハビリに依存的に回復を促進させるからです。実験ではマウス脳損傷モデルを使ったのですが、化合物投与とリハビリを併用すると約50日で損傷前と同じ動きができるまで回復しました。一方、同じ期間で『化合物のみ』『水のみ』『水とリハビリの併用』の群では、回復の程度はどれも損傷前の半分以下という結果です」

 また、人のように指で物をつまむ動作を評価できるカニクイザルを用いた実験では、化合物投与とリハビリを併用した群では、約30日で狭い隙間から落とさずにエサを取る細かい作業ができるまで回復したという。

 今後は、脳卒中後の回復期リハビリを行っている患者を対象とした企業主導の治験(第2相)が行われる予定だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  4. 4

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 7

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  3. 8

    和田アキ子戦々恐々…カンニング竹山が「ご意見番」下剋上

  4. 9

    紀香&愛之助に生島ヒロシが助言 夫婦円満の秘訣は下半身

  5. 10

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係