かつては半年待ち 「東大式人間ドック」はリピート率8割超
スタートしたばかりの現在は試験的に1日16人対応だが、段階的に来春までに受診枠を1日25人まで増やすという。これまで人間ドックの受診者は年間3000人弱だったので、来春以降は年間約6000人に増える計算になる。
基本検診は、「血液検査」をはじめ「骨密度」「胸部X線」「腹部エコー」「胃カメラ」など16項目。午前中に終了し、7万2900円(税込み)。オプション検診は、「心血管ドック」「脳血管ドック」「肺がん検診」「乳がん検診」など8種類のメニューが用意されている。
■異常があれば当日に専門科へ紹介
人間ドックで重視している点は「がんの早期発見」と「生活習慣病の予防・是正」で、他院と大きな差はない。しかし、「東大ブランド」があるとしても、なぜ人気が高いのか。受診者の8割はリピーターで、半数は検査終了時に翌年の予約を入れていくという。
「受診者にとって最も期待度が大きいのは、病院の各診療科との連携と考えています。当日の結果説明の医師との面談時間は原則15分。検診で異常があれば、当日に専門科への紹介状を作成し、予約もできますし、オプション検査の追加も可能です。また、しっかりとした問診を行うため、人間ドック項目とは別の体調不良をご相談いただく場合もありますが、全身の診察を行う際に、こうした相談にも丁寧に対応しています」