年間2213人が肺炎で死亡 風邪やインフルエンザが入り口に
インフルエンザや風邪で弱った気管や肺は、病原菌にとって格好のターゲットです。ところが肺炎の原因となる細菌やウイルスは、種類が多いのです。
しかも困ったことに、肺炎の症状はどれも同じで、目の前の患者がどの病原菌に侵されているのかを特定することは、現代医学をもってしてもかなり難しいのです。
そのため原因菌が特定されるまでは、多くの病原菌に広く効く(逆に言えば特定の菌にはあまり効かない)抗生物質を使って治療を行うことになります。しかし肺炎の進行をうまく抑えることができなければ、原因菌が判明する前に命を落とすこともあるわけです。
また、たばこを吸っている人は常に気管支や肺が荒れているため、肺炎でやられるリスクが高まります。1日20本吸っている人は、吸わない人の3倍もかかりやすいといわれています。
肺炎から身を守るには、まずはインフルエンザや風邪にかからないことです。だからワクチンは打っておいたほうが、多少は安心できますよ。