食後に眠くて…ブドウ糖負荷試験で“隠れ糖尿病”を見破る
糖尿病は、動脈硬化を悪化させ、心筋梗塞や脳卒中のリスクを上昇させるほか、認知症やがんも引き起こしやすくする厄介な生活習慣病。過去2カ月の平均的な血糖状態を示すHbA1cが正常で、空腹時血糖値が正常なら「糖尿病はまず大丈夫だろう」と過信しがちですが、血糖値スパイクのリスクを見逃してはいけません。
そのリスクを見つけるための検査が、「75グラム経口ブドウ糖負荷試験」です。まず空腹のまま採血したら、ブドウ糖75グラムを溶かした水を飲み、30分後、1時間後、2時間後にそれぞれ採血して血糖値を測ります。
負荷2時間後の血糖値が140㎎/dlなら正常ですが、1時間値が180㎎/dl以上だと、それ未満の人よりも糖尿病になりやすいことが知られています。食後の眠気が気になる人は、一度ブドウ糖負荷試験を受けてみるといいでしょう。
※正常値は、日本人間ドック学会の数値に準拠
(梅田悦生・赤坂山王クリニック院長)