顎の疲れや歯の痛み…高齢者の口元異変に潜む意外な病気

公開日: 更新日:

 その原因のひとつに薬の副作用がある。抗うつ剤や睡眠薬、パーキンソン病治療薬などで起こることがある。

「抗うつ剤や睡眠薬による口舌ジスキネジアは、薬を飲み始めてかなり時間が経ってから症状が表れることが少なくありません。なかには、薬をやめた後に症状が表れることもあり、遅発性ジスキネジアと呼ばれています」

 薬以外に中枢性の障害で発症することもあり、統合失調症、アルツハイマー病認知症、自閉症などさまざまな病態が引き金になるといわれている。ラクナ梗塞もそのひとつだ。

脳梗塞には、脳の奥底の毛細血管が詰まるラクナ梗塞と、脳の太い血管に動脈硬化などで血栓ができてそれが詰まるアテローム梗塞、心臓などから血栓が脳の血管に飛んできて詰まる、心原性脳梗塞の3種類があります。中高年の患者さんの脳をMRI(磁気共鳴画像装置)で写すと複数のラクナ梗塞が発見されると言われています。ラクナ梗塞は日本人の脳梗塞の半分を占めるもので、症状を起こさないことも多く、無症候性脳梗塞とも呼ばれます」

 ただし、繰り返しラクナ梗塞を起こすと、血管性痴呆やパーキンソン症候群を発症しやすいと言われている。

 顎が疲れる、歯が痛いなどの高齢者の口元の異変は持病の薬や脳の異常が関係している可能性もある。覚えておこう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主