リンパ浮腫は保存療法では止まらない…今できる最善のこと

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 すでにむくみが出ている患者の場合、今できることは、まずはリンパの流れの検査だ。この検査は保険適用外ということもあり、行われていないケースが圧倒的に多い。しかし、リンパ浮腫がリンパの流れが悪くなる病気であることを考えると、適切な治療を考える上で必須。残念ながら自費診療だが(一部、研究目的で医療機関が費用を負担するところもある)、“もう少し前ならあの治療ができたのに……”と後で後悔しないためにも、受けた方がいい。

「脚のむくみでは、片方に症状が出て、もう片方はまだ、という場合があります。それに関しても、症状がまだの方のリンパの流れの検査をすべきです」(山本医師)

 これからがんの治療を受ける患者の場合は、前述の通り、術後3カ月~半年くらいに、今後むくみが出る可能性があるか調べる検査を。主な検査にはリンパシンチグラフィ(SPECT/CT)とICGリンパ管造影があるが、最も検査感度が高く早期診断に向いているのがICGリンパ管造影だ。"リンパ浮腫の治療は自覚症状が出る前から"を念頭に置くべきだ。

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