予後が悪い膵臓がん 早期発見のための「4つのポイント」

公開日: 更新日:

 健康診断や人間ドックのシーズンだが、これらの検査を毎年受けていても早期発見が難しく、予後が悪いのが膵臓がんだ。少しでも早く見つけるために知っておきたいことを、がん・感染症センター都立駒込病院院長の神澤輝実医師(消化器内科)に聞いた。

 膵臓がんの予後が悪いのは、主に3つの理由からだ。

「まず、早期では症状が出にくい。1~2センチの早期で見つかっている患者さんは別の検査を受けて偶然という方がほとんど。次に、悪性度が高く、薄い臓器なので早い段階で浸潤や転移が起こり、また再発しやすい。さらに抗がん剤治療や放射線治療が効きにくい」

 ただし、諦めるのはまだ早い。近年、抗がん剤治療や放射線治療を手術と併用して行うことが増えており、かつてよりは生存期間が延びているのだ。重要なのは、膵臓がんの危険因子をしっかり押さえ、それに該当する人はちょっとした異変を見逃さないようにし、手術が可能な段階で発見できるようにすることだ。

 危険因子は4つある。

■生活習慣病

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…