予後が悪い膵臓がん 早期発見のための「4つのポイント」
2型糖尿病がある人は膵臓がんの発症リスクが約2倍高い。
「注意が必要なのが、発症から1年未満。膵臓がんの発症リスクが5・38倍高い。糖尿病の急激な増悪も、見逃してはいけないサインです」
ずっとコントロールできていたのに、ヘモグロビンA1cがいきなり6から8台に上がり、下がらない……。「糖尿病の薬を増やして様子を見ましょう」となりがちだが、もし膵臓がんなら、数カ月の“様子見”の間に、手術が不可能な段階まで進行してしまう可能性がある。糖尿病専門医は内分泌が専門で膵臓がんは専門外。膵臓がんをよく診ている消化器内科医を受診しよう。
■嗜好
たばこが問題だ。膵臓がんの発症リスクは1・68倍。
「喫煙量や喫煙期間と関係しています。ほかの危険因子がある人は、より発症リスクが高くなる。該当項目があるなら、たばこはやめるべき」
肥満も危険因子。飲酒は、よほど大量飲酒していなければ、相関関係は指摘されていない。