著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

英で研究報告 グルコサミンが心臓病を予防する可能性あり

公開日: 更新日:

 ドラッグストアや通販サイトなどで手軽に入手できるグルコサミンは、膝の痛みや関節痛に効果があるといわれます。しかし、グルコサミンが健康状態に良い影響を与えるかについて、これまでの研究報告は明確な答えを出していません。

 そんな中、グルコサミンの摂取と心臓病や心臓病による死亡リスクの関連を検討した研究論文が、英国医師会誌電子版に2019年5月14日付で掲載されました。

 この研究では、英国のバイオバンク(生体試料を研究目的で保管する機関)に登録されている約50万人の英国人データから、心臓病を発症しておらず、グルコサミンの使用状況が明確であった46万6039人が対象となりました。なお、研究結果に影響を与えうる年齢、性別、体格指数(BMI)、人種、生活習慣、薬や他のサプリメント使用などの因子について、統計的に補正を行って解析されました。

 中央値で7年にわたる追跡調査の結果、グルコサミンを摂取していた人は、摂取していない人に比べて、心臓病(冠動脈疾患)の発症リスクが18%、心臓病による死亡リスクが22%、脳卒中も含めた心血管疾患全体の発症リスクが15%、統計学的にも有意に低下しました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い