数値改善でも油断禁物 夏の血圧低下でめまいや脳卒中に
「軽いものなら、めまいや立ちくらみです。それで転倒して、骨折すると厄介だし、最悪の場合、脳の血管が詰まって脳梗塞で救急搬送されることもあります。夏の血圧低下は、決して油断できません」
薬を飲んでも、期待するほど下がらなかった血圧が下がり、「よかった」と思うのは早計だ。そのまま仕事や外回りに出掛けて、汗をかくと、さらに血圧が下がって、よからぬことが起こり得るという。
「まず、十分な水分を取ること。汗をかいたときは適度な塩分を取るのも大切で、さらにこまめに血圧測定が無難です」
要は、熱中症対策だ。それが、夏の血圧低下による不調を防ぐ。
熱中症になると、急激に体内の水分量が減り、血圧が急降下。それが脳梗塞や心筋梗塞を招く。
■利尿剤の併用は要注意
外回りで汗をかいて、公園の日陰のベンチで一休み。そんなときに急に立ち上がると、夏の血圧低下と起立性低血圧が重なって、ふらっとして転倒したりするそうだ。