楽しく減塩する秘訣 “小ワザ”を増やせば長く続けられる
減塩は、高血圧をはじめとする生活習慣病対策の基本の“き”。楽に減塩生活を続ける方法のひとつが、小ワザを身に付けることだ。
管理栄養士の則岡孝子さんは、「減塩するなら夕食より朝食で」。起床後は、レニン、アルドステロン、アドレナリン、ノルアドレナリンなど血圧を上げるホルモンがたくさん出ている時間帯のため、朝に塩分を取り過ぎると血圧が上昇しやすい。
余分なナトリウムを排出するカリウムも積極的に取る。
「パセリ、アボガド、ホウレン草、大豆、ひじき、きのこ、雑穀、納豆、モロヘイヤなどにカリウムが多く含まれています」(則岡氏)
意識して日常的に取るようにする。
醤油は「かける」より「つける」。それも、チョンチョンとつける形が望ましい。食品にたくさん醤油が染みこむのを防ぐことができる。
減塩方法ではないが、高血圧対策として、血管を柔らかくする一酸化窒素を多く含む食品を食べるのもいい。
「たとえば、赤身のお肉。牛のヒレ、豚、ラム、馬などです。マグロやカツオなどの魚、牛乳やヨーグルトといった乳製品、卵などからも一酸化窒素は摂取できます」(則岡氏)
万里の道も一歩から。できることを地道に増やしていくようにしよう。