熱中症は暑くなり始めの7月が危ない!屋内の対策に要注意
だから、異常を感じる「前に」水分補給。そして、いつもと違う症状が出てきたらすぐに手を打つことが重要だ。
福永医師も、長時間にわたる手術の後は脱水症状で熱中症と同様の状態に陥りやすく、経口補水液を飲んで症状が回復した経験がよくあるという。
■冷やすなら脇の下と足の付け根
「また、かき氷は体内を巡る血液を一気に冷やしてくれるので、頭がボーッとしてきたな、という時に食べるのにもってこいです。日中、外歩きが多い営業マンや屋外のスポーツをよくする人にはお勧めですね。さらに、首、脇の下、足の付け根など血管がたくさん集まっているところを冷やすのも有効です。おでこを冷やすのは、体全体の温度を下げる目的では不十分です」
熱中症は、対策が遅れれば死に至る危険がある。すぐに救急車を呼ばなければいけないのは、けいれんや意識障害を起こしている時だ。分かりにくいのは意識障害。
「単にボーッとしているように見えるかもしれない。返事をしなくなったり、何を聞いても『うん』とか『はい』しか答えなくなったら、直ちに救急車を呼ぶべきです」
暑い夏を万全の対策で乗り越えよう。