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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

Y染色体に載っている遺伝子数はどんどん減っている

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 またY染色体には、以前から「絶滅」の噂があります。進化学者によれば、太古のヒトの祖先では、Y染色体とX染色体は同じくらいの大きさで、それぞれ1000種類ぐらいの遺伝子を持っていたとか。それが何千万年もかけてYのほうが徐々に小さくなり、遺伝子の数も減って、今に至ったらしいのです。

 そしてあと数百万年後には、Y染色体のすべての遺伝子が消滅してしまうと予想しています。これが正しければ、遠い未来に人類は女だけになってしまいます。どんな社会が待っているのか、想像もできません。

 もちろん、あくまでも仮説のひとつですし、そんな遠い未来のことを心配する必要もないでしょう。それより、もっと本気で心配するべきことが、あなたの目の前に迫っています。

 実は現代人の男性の間で、年齢とともにY染色体が消滅していくことが明らかになってきたのです。「Y染色体喪失」と呼ばれる現象です。

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