右側の腹痛に注意!死をも招く「総胆管結石」の疑いあり

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 総胆管結石は一般的にCTで調べるが、性質上あるいは大きさの問題で、CTでは確認できないものがある。しかし、超音波内視鏡なら見つけられる。超音波内視鏡は高度な技術が要求されるため、使っていない医療機関も少なくない。それでも藤田医師が超音波内視鏡の検査を勧めるのは、胆管がんの見落としを防ぐためでもある。

「総胆管結石の疑いでCTをしたが、何も見つからなかった。しかしその後、胆管がんが判明したという例があるのです。つまり、腹痛は総胆管結石によるものではなく、胆管がんによるものだった。『CTで見えない』ということがどういうことなのか? きっちり確認するには超音波内視鏡がベストです」

 総胆管結石があるけれど胆管炎はない場合、入院期間は3~4日。内視鏡で結石を取る。十二指腸側から胆管にアプローチするのだが、かなり難しい治療だ。膵炎発症リスクもあり、「急性膵炎診療ガイドライン2015」では発生率は5%前後。ただし、NTT東日本関東病院では、2・3%(18年1~12月のデータによる)。

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