「遺伝子治療薬」の登場は科学技術の進歩のたまもの
それまで、薬のほとんどが化学合成か天然物から抽出した化学物質でしたが、遺伝子治療薬は化学薬品ではなく、生体内にある物質を人工的に合成したものです。化学薬品ではない物質を合成し、安全面や衛生面を考慮した「薬」として発売するというのは科学技術の大きな進歩であるといえます。
今後、こうした新しい薬が幅広い疾患に使われるようになり、これまで治療が難しかった病気の治療にも役立つのではないかと注目されています。次回からその一端を紹介していきます。