インフルエンザのブラックな事情 5人に1人が治る前に出勤

公開日: 更新日:

「池袋大谷クリニック」の大谷義夫院長は「治る前に出社するなんて、とんでもない!」と、こう指摘する。

インフルエンザは、熱が下がってもウイルスの排出は続く。つまり、周囲に感染させる可能性があります。『インフルエンザは発症後5日を経過し、かつ、解熱後2日を経過してから出勤』といわれている。インフルエンザの拡大感染を防ぐためには、これを守るべきです」

 マスクで防御しているから周囲にうつさないだろう、という考えも甘い。インフル対策においてマスクは万全ではない。

 前出の調査では、「インフルエンザ・ハラスメント」についても質問している。インフルエンザを理由にした嫌がらせのことで、受けたことがあると答えた人は3・7%。数こそ少ないものの、その中身は「休ませてもらえなかった」(20代女性)、「インフルエンザと認めてもらえなかった」(50代男性)、「仮病じゃないの?(と言われた)」(40代男性)、「自覚はないのか。みんなが迷惑してるんだけど(と言われた)」(30代男性)などというから、シャレにならない。

 そうなると、「熱が下がったから出社しよう」と思う人が出てきても仕方がない。その結果、感染拡大のリスクが高まるわけ。インフルエンザに関しては発症者だけでなく、周囲の人も「しっかり休むことが重要」と認識すべきだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出