「自動血糖測定器」誰でもネットで買えて早期発見に役立つ
■患者であれば保険適用
加えて、血糖値の上昇は非常にゆっくりで、だいたい糖尿病と診断されるところまで10年くらいかかる。この間、徐々に上がっていくというより、じわじわ上がっていき、ある時ポーンと数値が跳ね上がる感じです。血糖値の数値を見るだけでは、ポーンと上がる直前なのか、そこまでいくのにまだまだ余裕があるのかが分かりづらいのです。
自分の血糖値がどういう状況なのか? 糖尿病を発症する前の人でも使えるツールとして便利だな、と思うのは、「自動血糖測定器」です。上腕部に500円玉の大きさのパッチを貼り、血糖値を記録するセンサーでスキャンすると、いつでもどこでも服の上からでも、簡単に「今」の血糖値を測定できます。2017年から糖尿病患者に対して保険適用になっています。インターネットでも1万円しない価格で販売されているので、糖尿病ではない人でも購入できます。
この自動血糖測定器が患者さん以外でも使いやすいのは、従来の自己血糖測定器とは異なり、指先から血液を採取しなくていい点。ハードルが低くなりますよね。スマートフォンを使いこなせている人なら、すぐに操作に慣れるはず。