“声の衛生教育”を2カ月 6割以上の人の声帯ポリープ消えた
すると2カ月後、①のチーム医療のグループでは61・3%の人で声帯ポリープが消えていた。一方、②のパンフレットを渡されたグループは、声帯ポリープが消えた人が26・3%だった。①の半分以下だ。
■自分ひとりでもできる
この研究で明らかになったのは、「声帯ポリープは声の衛生教育で消える可能性があり、手術前に行うと有効」であること。さらに重要なのは、「パンフレットを見て自分で行う方法でも効果があるが、専門家と一緒に声帯に負担をかける習慣をあぶり出して改善した方がより効果が高い」ということだ。
「子供を対象にした観察研究でも、声の衛生教育で声帯ポリープが消える結果が出ています」
残念ながら、国内では声の衛生教育に力を入れているところはまだ多くはない。まずは主治医に相談し、声の衛生教育について書かれたパンフレットを手に入れよう。
ただし、声帯ポリープはがんとの区別がつきづらいケースもある。自己判断はやめて、必ず耳鼻咽喉科で検査を。