筋肉<上>「何歳からでも筋肉量10~20%増は可能です」
たとえ40代、50代でも油断してはいけない。一日中パソコンにかじりついて「ろくに体を動かさない生活」を続けていると、定年を迎える頃には「サルコペニア肥満」になる可能性があるからだ。
「サルコペニア」とは、筋肉量が減少してしまう状態のこと。高齢者の場合、筋力低下から転倒骨折して、それが寝たきりの原因になる。
サルコペニア肥満は、「サルコペニアの転倒骨折リスク」と「メタボ系疾患のリスク」が合体した状態。筋肉が減った分、脂肪が増えているので、一見健康そうで見た目では分からないのだ。
判断基準は、①筋肉量の割合が、男性で27・3%未満、女性で22%未満②BMI[体格指数=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)]が25以上。
筋肉量の割合は市販の体組成計で測れるので、この体の中身のバランスに注意を払って、筋肉量を落とさない運動習慣が大切になるという。
では、体力年齢を若返らせるには、どんな運動をするべきなのか。重要な点は、次の3カ条の鉄則だ。