女性に知って欲しいトイレでの注意点 膀胱炎回避のために
女性は排尿後のトイレットペーパーの使い方も重要になります。外陰部の粘膜の部分はペーパーでこすって拭いてはいけません。粘膜に微小な傷ができてしまうと、そこから細菌やウイルスに感染しやすくなります。
それに縦拭きや横拭きをすると、外陰部にいる細菌を尿道口に運んでしまうことになります。拭かずに、吸水性のいいペーパーを5、6回押し当てるだけで十分です。
また、ビデの水圧にも注意が必要です。男性の方もおしりの洗浄で水圧が強くて、肛門に痛みを感じた経験を持つ人がいると思います。
外陰部も肛門も水圧が強いと粘膜に傷がつきやすくなります。水圧は弱めで、やさしく洗浄することを心がけてください。
また、温水洗浄便座のノズル部分は、細菌が繁殖するのでこまめに掃除をしてください。タンク式の水洗トイレの場合は、タンクの内壁にもバイオフィルム(細菌の膜)が発生するので掃除が必要です。外出先ではタンク式トイレなら使用を控えた方がいいでしょう。
それから女性は男性と違って自分の外陰部を観察することができないので、発疹やイボなどの異変に気づきにくいのが弱点です。
心配であれば「四面鏡」を使って観察することをお勧めします。四面鏡は1000~3000円くらいで購入できます。外陰部や肛門に異常が見つかったら、早めに受診しましょう。