<9>日本人は相対的に安全の文化を持っている

公開日: 更新日:

 人・物・情報が国境を越えて激しく動くグローバル時代、衛生環境の良い文明国でも広がったのが今回の新型コロナウイルス感染症だった。

「他の動物になく人間だけにある特質は、言葉と手を使うことです。快適な居住空間が整備された文明国でも新型コロナが広がったのは、この言葉と手が感染ルートになったからです。つまりこのウイルスは文明社会で広がるのにピッタリのものだった、と私は考えています。これに対抗するには、従来の生活様式や行動様式を一度見直すことも重要です。その意味で今回の新型コロナウイルス感染症は、人類の将来を占う、重要な分岐点となる感染症だと言えるでしょう」

 これまでの危険な感染症は、感染した人のうちの多数が症状を出すものだった。新型インフルエンザや重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)などの場合、感染するとすぐに症状が表れる。そのため、早期に対処することができ、封じ込めに成功し、局地流行だけに抑えられてきた。

 ところが、今回は自覚症状に乏しい感染者が多く、そのことが感染拡大につながったといわれる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭