猫背が続くと「巻き肩」になり上がりづらい…体操で改善
年齢を重ねると、男女共に猫背になる人が多くなる。すると肩が前に巻き込まれ、いわゆる巻き肩になる。それが腕の上がりにくさにつながる。
「でも生活の中では案外、肩や腕を上げる動作が多い。無理して肩を上げた結果、痛みが生じ、病院や整体に駆け込む人が後を絶ちません」と指摘するのはパーソナルトレーナーとしても活動するアスレチックトレーナーの三田貴史さん。都内の整形外科でリハビリ指導を行っている。
筋肉は、縮こまったり丸まったりという状態が長く続くと、それが“普通”になり、自らその状態になろうとする。
たとえば、家でベッドの上に寝転がり、肘を曲げ、スマホを顔の前に持っていく姿勢で長時間見ている人は多いのではないだろうか。
「それを続けていると、体がその姿勢が楽だと感じ、肘は曲げる状態が普通だと覚えてしまう。すると次に肘を伸ばすときに脳が『異常事態』と判断。体に信号を送り、その結果、肘を伸ばすと痛みが生じるようになってしまうんです」(三田さん)
体に間違った姿勢を覚えさせないためにも、できるだけ日常生活の中で同じ姿勢を取り続けることは避けたい。「ずっと猫背で座ったまま」は、もってのほかだ。