女性より男性に多い 排尿後に「ブルッ」とするのはなぜ?
寒いと「鳥肌が立つ」のも冷えから体を守るための防御反応です。寒いと体温調節中枢から指令が出て、交感神経が活発になります。そして体表面近くにある血管を収縮させて、体の熱を逃がさないようにします。
同時に、全身の産毛にも働きかけます。産毛は少し斜めに生えていて、毛根には「立毛筋」という微小の筋肉が付いています。交感神経によって立毛筋が収縮して、毛穴が閉じるように盛り上がったのが鳥肌です。立毛筋の収縮も熱を産生しているのです。
では、どうして寒いとトイレ(尿)が近くなるのでしょうか。人間は暑い季節は毛穴からたくさん汗をかきます。気づかないうちに体内の水分量は減っていきます。
そこで体は尿の回数を少なくして、体内の水分量を調節しているのです。反対に寒い季節はあまり汗をかかないので、体内の水分量は余ります。そのため自然とトイレの回数が増えるのです。
また、寒いと膀胱の筋肉が縮みやすくなり、尿を出そうとする神経の働きが敏感になります。結果、トイレが近くなるのです。