しかしそれ以上に、ニューヨークでは、突然の感染拡大で病院が医療崩壊寸前になり、感染症専門の医師や看護師が決定的に不足していただけでなく、集中治療室も人工呼吸器などの設備も、マスクやガウンさえも足りない状況だったことが、犠牲者を増やした要因とされています。
ただし、死亡率が下がったとはいえ、インフルエンザなどに比べれば10倍も高い。コロナ特有の後遺症である頭痛、倦怠(けんたい)感、認知障害などが長く残る場合もあり、油断はできないと関係者は警告しています。
そしてそれを誰よりも痛いほどわかっているのは、家族や友人を失ったニューヨーカーであることも間違いないでしょう。