体を温めるニラは冬におすすめ 漢方薬の素材にも使われる
年間を通して流通しているニラだが、寒い冬に食べるのが特にオススメだ。東洋医学では、体を温める性質の食材に分類され、冷え性、冷えからの腹痛や下痢、下半身のだるさなどに効果があるとされている。
実はニラは、漢方薬を構成する生薬でもある。
「韮子」という生薬はニラの種子を乾燥したもので、「韮菜」という生薬はニラの葉を乾燥させたものだ。韮子は下半身の冷え、下痢、頻尿などに効果を発揮し、韮菜は腹痛、疲労などに用いられる。
寒くてたまらない……という時には、ニラに、肉の中でも体を温める作用が最強といわれる羊肉を組み合わせてはどうだろう。羊肉をみじん切りにし、ニラのみじん切りと合わせて餃子にするのもいい。
また、疲れてクタクタという時は、ニラと豚肉の炒めもオススメ。ニラに豊富な栄養素は、抗酸化作用のあるβカロテン、ビタミンC、ビタミンE、そして疲労回復効果があるといわれるビタミンB1。さらに、食欲を誘うニラの香りはアリシンという成分によるもので、ビタミンB1の吸収を高め、疲労や免疫力アップに役立つといわれている。
豚肉にはビタミンB群が豊富なので、栄養学的にもバッチリな組み合わせだ。
疲れ気味のパートナーに「お疲れさん」とニラと豚肉の炒めを出したら喜ばれるかもしれない。ただし、口臭を気にしなくてもいい、翌日が休日の日に。