著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

鯛はミネラル、ビタミン、DHA、EPAが豊富

公開日: 更新日:

 おめでたいときに食べる鯛。脂が乗っている時期は一般に冬~初春ですが、今では養殖技術も進み、一年中、脂が乗った鯛をスーパーなどで手にすることができます。

 鯛は白身魚のひとつですが、一般的な白身魚と比較するとミネラルやビタミン、そして青魚に多いとされるDHA、EPAがたくさん含まれるといわれています。特に養殖のマダイは脂質が多いので、それだけビタミンやDHA、EPAも多く、栄養価の高さは魚類でトップクラスなのです。

 鯛の中でも一般的に食べられるマダイにはタンパク質を構成するアミノ酸が豊富。疲労回復や新陳代謝促進作用のあるアスパラギン酸、筋肉の成長や修復、強化に効果があり、上昇した血糖値を下げるインスリンの分泌を促してくれるロイシン、タンパク質合成に関わるリジンなど、スポーツや筋トレをする方にもおすすめです。

 天然の鯛は、好んで食べるエビやカニが持つアスタキサンチンという赤色色素によって体の表面が赤くなっています。このアスタキサンチンは老化防止や疲労回復効果に役立つとされる強い抗酸化作用を持ちます。また、生活習慣病の予防や改善に効果があることも報告されています。ちなみに鯛は魚の中でも日焼けをする魚なので養殖の場合シートをかぶせることも。体表の黒い部分は日焼けなのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に