能力を伸ばす極意とはプロセスを丁寧に褒めること
テレワークや外出自粛をする機会が増え、お子さんがいる家庭では、子供たちと接する機会も増えているのではないでしょうか?
子供と共有する時間が増える―――となれば、褒めたり、叱ったりする機会も増えると思うのですが、子育てをする上で留意してほしいことが、コロンビア大学・ミューラー教授の「能力を褒めることは子供のやる気をむしばむ」という研究結果です。能力を称賛した生徒と、努力を称賛した生徒に、より難しいテストを行ったところ、前者は成績を落とし、後者は成績を伸ばしたといいます。
子供が勉強やスポーツ、好奇心を満たそうと一生懸命がんばっているときは、結果を褒めるのではなく、プロセスを褒める。「テストで90点を取って○○くんはすごい!」「ホームランを打ったから今日はご褒美をあげる」ではなく、「毎日、本を一生懸命読んでいたし、少しの時間だったとしても勉強していたんだから○○くんはすごい!」「ご飯を食べた後も、がんばって素振りをしていたのはすごくかっこよかったよ」など、努力していた姿を褒めることに意味があるんですね。「○○ちゃんは、いつも好成績を取ってすごいザマスね!」と褒めても、変にプライドが高くなるだけで、子供を社会的リスクから遠ざけるわけではないとも指摘されています。