知っておきたい新型コロナウイルスと「腸」の深い関係

公開日: 更新日:

 中国で、入国する外国人を対象に肛門=直腸から採取した検体によるPCR検査が実施されていたのも、腸管で感染した新型コロナウイルスが多いことがわかっていたからで、中国の研究者は「新型コロナウイルスの痕跡を検知可能な時間が気道より肛門の方が長いため確実に検知できる」としていた。実際、咽頭では消失した新型コロナウイルスが腸管で見つかったケースも多く報告されている。つまり、腸は感染の大きな“入り口”であり、ウイルスの“活動エリア”なのだ。

 だからこそ、腸内環境を整えることが感染予防や重症化を抑えるために重要になる。

「腸はわれわれの免疫システムの中心的な役割を担っていて、免疫細胞の約70%が腸に集まっています。腸内にウイルスなどの病原体が入ってくると、小腸の中のパイエル板という免疫組織にあるM細胞が病原体を取り込み、さらに樹状細胞が病原体を分解してヘルパーT細胞に伝えます。ヘルパーT細胞が病原体と判断した場合、B細胞に抗体を作るように指令を出し、産生された抗体は体内や腸管の粘液に分泌されて、感染や発症を抑える働きをしているのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった