清澤源弘
著者のコラム一覧
清澤源弘自由が丘清澤眼科院長

1953年、長野県生まれ。東北大学医学部卒、同大学院修了。86年、仏原子力庁、翌年に米ペンシルベニア大学並びにウイリス眼科病院に留学。92年、東京医科歯科大眼科助教授。2005-2021年清澤眼科院長。2021年11月自由が丘清澤眼科を新たに開院。日本眼科学会専門医、日本眼科医会学術部委員、日本神経眼科学会名誉会員など。

米国名門大教授が指摘「Zoom疲れ」の4つの原因と対策

公開日: 更新日:

 これを解決するには、ウエブ会議に参加する前に部屋やカメラの位置を考えて多少は動けるようにすること、外付けのキーボードを使うことで画面から離れられるようにすること、会議中に動画を定期的にオフにして休憩できるようにすることが大切だとしています。 

「大げさなジェスチャー」が求めらることもウエブ会議の参加者を疲れさせます。これが4つ目の原因です。現実世界の対話では声以外の手振り・身振りや表情が大きな役割を果たしてます。同じ効果を上げるために、ウエブ会議では大きくうなずくなどの動作をします。そのため、精神的エネルギーを消費させ、認知的負担を増やすのです。

 長時間のウエブ会議では「音声タイム」を設けるといい、とベイレイソン教授は提案しています。

 そもそもウエブ会議が疲れるのは、ベイレイソン教授も指摘しているように、その手軽さ故にウエブ会議の回数が増えていることも原因でしょう。会議は単なる形式的なもので、実質的には意味がない場合が多く、現実社会でも疲れます。新型コロナによる在宅勤務で、部下が仕事をさぼっているのではないか、何か一体感が欲しい、などといった理由から毎日のように開催するのではなく、本当に必要なときにのみ開催するのが「Zoom疲れ」回避の道ではないでしょうか?

 若い方にとってZoom会議参加は簡単な操作でしょうけれど、中高年者にとってはつながらない不安など結構なストレスです。そのストレスを無視しない社会であってほしいと思います。

■関連キーワード

最新の健康記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷翔平を激怒させたフジテレビと日本テレビ…もっと問題なのは、情けない関係修復の仕方だ

    大谷翔平を激怒させたフジテレビと日本テレビ…もっと問題なのは、情けない関係修復の仕方だ

  2. 2
    悠仁さま「東大合格」の逆風になりかねない宮内庁“3年前の痛恨ミス”…トンボ論文の信頼性に影響も

    悠仁さま「東大合格」の逆風になりかねない宮内庁“3年前の痛恨ミス”…トンボ論文の信頼性に影響も

  3. 3
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 4
    「今市事件」服役中の勝又拓哉受刑者「『有希ちゃんを殺してごめんなさい』って50回言わされた」

    「今市事件」服役中の勝又拓哉受刑者「『有希ちゃんを殺してごめんなさい』って50回言わされた」

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希 日本では「虚弱体質」の烙印も…米球団むしろプラス評価でゾッコンの理由

    ロッテ佐々木朗希 日本では「虚弱体質」の烙印も…米球団むしろプラス評価でゾッコンの理由

  1. 6
    なぜ大谷はオールスターで「最多得票」を取れないのか…圧倒的成績を残しながら首位と26万票の大差

    なぜ大谷はオールスターで「最多得票」を取れないのか…圧倒的成績を残しながら首位と26万票の大差

  2. 7
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  3. 8
    杉咲花&若葉竜也「親密報道」後も評価上昇 「アンメット」の演技にはゴシップを超える力がある

    杉咲花&若葉竜也「親密報道」後も評価上昇 「アンメット」の演技にはゴシップを超える力がある

  4. 9
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  5. 10
    まるで大使館…剛力彩芽&前澤社長の“100億円豪邸”を発見

    まるで大使館…剛力彩芽&前澤社長の“100億円豪邸”を発見