著者のコラム一覧
清澤源弘自由が丘清澤眼科院長

1953年、長野県生まれ。東北大学医学部卒、同大学院修了。86年、仏原子力庁、翌年に米ペンシルベニア大学並びにウイリス眼科病院に留学。92年、東京医科歯科大眼科助教授。2005-2021年清澤眼科院長。2021年11月自由が丘清澤眼科を新たに開院。日本眼科学会専門医、日本眼科医会学術部委員、日本神経眼科学会名誉会員など。

目が違う?犬は可愛いのに狼はそう思えないのはどうしてか

公開日: 更新日:

【Q】狼は犬の祖先と言われていますが、犬には豊かな表情があるのに、狼は無表情で冷徹なイメージがあります。理由は何ですか?

【A】確かに犬は喜怒哀楽の表情があるようです。愛犬家団体の雑誌「JKCガゼット」に動物学者の今泉忠明氏の「犬の進化論」という記事が掲載されています。その中で、犬にも喜(喜び)怒(怒り)哀(悲しみ)楽(楽しみ)の感情があり、さらには飼い主に褒められた時の愛(あい)の感情が有ると書かれています。

 では犬はどのようにして表情を手にいれたのでしょうか? 今泉氏は有力な医学雑誌「PNAS」に掲載された「犬の顔の筋肉の解剖学的構造の進化」(2019年6月公開)という論文を引用しています。ニューヨークタイムズ紙でも紹介されたこの論文には犬に有ってオオカミになかったのは「内眼角挙筋」と目じりの横に有って目尻を耳の方に引き寄せる「外眼角後引筋」だとしています。

 実際に、この論文の要旨には次のように書かれていました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    悠仁さまの進学先に最適なのは東大ではなくやっぱり筑波大!キャンパス内の学生宿舎は安全性も高め

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  1. 6

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  2. 7

    国民民主党・玉木代表まだまだ続く女難…連合・芳野友子会長にもケジメを迫られる

  3. 8

    「人は40%の力しか出していない」米軍特殊部隊“伝説の男”が説く人間のリミッターの外し方

  4. 9

    瀬戸大也は“ビョーキ”衰えず…不倫夫をかばい続けた馬淵優佳もとうとう離婚を決意

  5. 10

    迫るマイナ保険証切り替え…政府広報ゴリ押し大失敗であふれる不安、後を絶たない大混乱