コロナ禍の巣ごもりで同居人からの受動喫煙が増えている
新型コロナウイルスの感染は人の移動で増加します。緊急事態宣言、まん延防止等重点措置を延々と繰り返し、不要不急の外出をしないように、3密を避けるように、そして自宅でのテレワークが推進されても、毎日のコロナ感染者数や死亡者数が増えています。
国民は“外”ではお酒を飲めず、自粛、自粛……。しかし、一方では政治家による資金集めのパーティーがあったり、延期か中止の意見が多かった東京五輪が開催されました。批判を浴びた政府は起死回生のためにワクチン、ワクチンと言ってきましたが、ここへきてそれが足りない? その在庫管理すらできていないことに、また腹が立ち、ストレスになって、国民のイライラは頂点に達しています。
そんなイライラは、同居者の受動喫煙が増えたことにも表れています。今年5月、国立がん研究センターは、「たばこを吸う同居人からの受動喫煙が増えた」と答えた人が33・7%にも上ったとする調査結果を発表しました。受動喫煙とは、たばこを吸う人ではなく、その周りの人がたばこの煙を吸い込むことをいいます。
日本国内では、たばこを吸わないのに受動喫煙の影響で年間1万5000人が亡くなっているのです。