著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

ユウガオ=かんぴょうは夕方食べると食物繊維の吸収がアップ

公開日: 更新日:

 ユウガオは冬瓜(とうがん)やひょうたんと同じウリ科の植物です。冬瓜のように丸いタイプ(丸ユウガオ)と、ひょうたんのように長いタイプ(長ユウガオ)があり、インドから伝わってきたひょうたんを、苦味の少ない食用のものに改良したのがユウガオとされています。

 丸ユウガオも長ユウガオも、白い花で大きな実をつけるのが特徴です。実は軟らかく、味はほとんど同じと考えていいのですが、長ユウガオは実をくりぬいて干し、容器として使用されることが多いです。そして丸ユウガオを、ひも状にむいて乾燥させたものがなんと「干瓢(かんぴょう)」なのです。

 そんなユウガオですが食される地域が限られているためか、食品成分表では「かんぴょう」としてのみ記載されています。一番多く含まれているのは、便秘や生活習慣病の予防に役立つ「食物繊維」です。生のゴボウ100グラム当たりに含まれる食物繊維は5.7グラムで、茹でかんぴょうは100グラム当たり5.3グラムの食物繊維を含んでいることを考えると、ゴボウに匹敵する食物繊維量ということがわかります。日本人の食事摂取基準では18~64歳の男性で21グラム、女性で18グラム以上が1日当たりの目標として取りたいとされているので、効率よく食物繊維を摂取できる食材のひとつといえるでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動