池田陽子
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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

うなぎの「強筋骨」作用とピーマンの血流アップで筋肉痛を改善

公開日: 更新日:

 コロナ禍の外出控えで運動不足。少しずつ涼しくなってきたので、いざジョギングしてみたものの、翌々日にひどい筋肉痛に……。薬膳で痛みを和らげ、スポーツの秋に向けて筋肉を鍛えていきましょう。

 筋肉と関わりが深いのが、中医学で「肝」と呼ばれる臓器です。つらい筋肉痛を一刻も早く解消するには、肝のパワーをアップしながら筋肉を力づける食材を取り入れることがポイントになります。

 おすすめはうなぎとタコ。なんといってもこの2つの効能は、中医学用語で「強筋骨」! なんとも強そうで頼もしい言葉通り、弱った筋肉をパワーアップして疲労回復、足腰の痛みに効果的。さらには骨も強化するという、まさに肉体疲労時には究極のお助けシーフードなのです。

 うなぎは「気」を補いスタミナを強化する作用もバツグン。うなぎというと「お高い」イメージがありますが、「そのままのせて、うな丼」ではなく、刻んでごはんに混ぜたり、野菜と組み合わせてサラダにしたり、炒めたりすれば、家計にやさしく筋肉増強が実現します。タコは疲労回復に関わりの深い臓器「脾」の働きを高め、人間のエネルギー源である「気」を補い、さらに全身に栄養を与える「血」も増やす作用があります。スポーツでくたびれた体全体を、しっかり癒やしてくれる働きがあるのです。

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