冬はもうすぐ…新型コロナ第6波はいつから始まるのか
とはいえ、気温と湿度はウイルスの拡散を促す要因のひとつとして頭に入れておく必要がある。
では、今後どのような点に注意しておかなければならないのか? 弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長が言う。
「これから寒くなると窓を開けずに『3密』になりやすくなり、のどや鼻の粘膜が乾燥して、免疫力が落ちたりして感染しやすくなります。手洗いやうがいをしっかりして、なるべく厚手の衣類で寒さを防ぎ、マスクをしっかりすることが大切です。自宅や職場で暖房を使う際は換気に注意しましょう。部屋の対角線上の2カ所の窓を開けるとスムーズに換気ができます。対角線上に窓がなければ換気扇を使うのも手です。湿度管理も大切でエアコンの風があたる場所に加湿器を置き、部屋の隅々まで水分が届くようにするといいでしょう」
いずれも、昨年も強調された基本事項だが、忘れていたり、「もういいんじゃないか」と先行きを楽観する人もいるはずだ。しかし、経済再生のため社会的な規制が緩和されたとはいえ新型コロナが死滅したわけではない。ワクチンを打っても感染して亡くなる人もいる。感染リスクが高く、重症化しやすい65歳以上はとくに、「またか」と思わず、しっかり基本事項を守ることだ。