東京都のコロナ新規感染者数 7-9月が「6.9倍と急増→24分の1へと急減」した理由

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 7~9月の東京の新規感染者数を見れば、日本の新型コロナが新局面を迎えたことがわかる。

 7月13日の830人が8月13日には5773人と6.9倍に急増。その後急減して9月13日は611人と9分の1へ。さらに9月24日は235人と24分の1にまで減っている。なぜ新型コロナウイルスの感染者は急増・急減したのか。弘邦医院の林雅之院長に聞いた。

 そもそも夏の感染拡大を意外と感じた人もいたはずだ。太陽光と高温、多湿はウイルスを不活性化させるとの研究が示されていたうえ、一般的なコロナウイルスは、冬に感染が増加し、夏には勢いを失うからだ。

「今年の夏に新規感染者が急増した理由は、緊急事態宣言・まん延防止等重点措置疲れで、感染症対策の気の緩みから人流が増えてマスクの着用や3密回避の行動などがおろそかになった、などといわれてきました。しかし、それだけで7倍近い新規感染者増になるとは考えにくい。そもそも通常のコロナウイルスによる風邪は、冬と夏に流行します。今回はその季節性の要因に加えて従来株よりも感染力が強いデルタ株が出現したからでしょう」

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