写真家・野村誠一さんは悪性リンパ腫に…ステージ4と告げられ動転、家内にお墓の相談まで

公開日: 更新日:

 思った以上に経過がよく、3週間と言われた入院が2週間に短縮となり、以降は通院で抗がん剤治療を続けました。幸い、副作用は脱毛だけで、気持ちが悪くなったことは一度もありません。

 おかげさまで寛解しましたが、再発しやすい一面があるそうなので、2カ月に1回、分子標的薬の点滴を2年ぐらい、経過観察をしていきます。

 今回、入院中に思ったのは、自分の“作品集”がないと、まだ何も作品を残せてないということでした。これまで、グラビアやアイドルの写真集は依頼されて400冊以上撮影をしてきましたが、自分自身の写真集は1冊しかないことに気がつきました。振り返ればアッという間だったな、「自分の作品を真剣に考えたい!」と強烈に思ったのです。

 以前は仕事を離れるとカメラを持ち歩くことはほとんどありませんでした。でも今は犬の散歩にさえ、近所でもどこに行くにもLEICAを持って行くようになりました。身近なものを撮ることも楽しくて、なんというか、死に直面して覚醒したというか、“モノ”が以前と違って見えるようになったんです。またさらに写真が好きになり、面白くなってきました!

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  4. 4

    優勝の祝儀で5000万円も タニマチに頼る“ごっつぁん体質”

  5. 5

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  1. 6

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  2. 7

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」

  3. 8

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 9

    広末涼子とNHK朝ドラの奇妙な符合…高知がテーマ「あんぱん」「らんまん」放送中に騒動勃発の間の悪さ

  5. 10

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性