オシメをして舞台に…俳優・江藤博利さんが膀胱がんとの闘病を振り返る
あの頃は本当にお金がなくてね。劇団なんて儲かりませんし、芸能の仕事もなくなってストレスがたまっていましたから、それがドカンと出たんでしょうね。家族にはだいぶ迷惑をかけたなと反省しています。
今は本当に元気です。新型コロナにもかかっていません。緊急事態宣言が解けてから劇場を借りるためにワクチンを打ちましたが、10月までは接種もしていませんでした。仕事もすこぶる順調で、実は来年は映画にも出演します。くしくも主役に病名を告げる医者の役です(笑い)。
この年齢になってくると、舞台でもなんでも体力勝負。病気をしたこともあって5年前からプールに行くようになりました。実は60歳以上は区のプールが2時間無料なので、時間があれば30分でも泳いで、そこでお風呂も済ませちゃう。今日もこれから行ってきます。
(聞き手=松永詠美子)
▽江藤博利(えとう・ひろとし) 1958年、宮崎県生まれ。「笑点」(日本テレビ系)の子供大喜利で注目され、74年に「ずうとるび」として歌手デビュー。「みかん色の恋」のヒットもあって多方面で活躍したが、82年に解散した。2003年に劇団を立ち上げて活動を続ける中、昨年にはずうとるびが再結成され、新曲も発表した。22年1月7~10日、自身プロデュースの舞台「昭和歌謡コメディ vol.15」を東京・築地本願寺ブディストホールで公演予定。